小さなじゅもん

こたきくんとか、ゆうまくんとか

担降りというものをしてから約1か月、担降りについて語ります。

小瀧くんに担降りを決めたのは、正直逃げからだったと告白します。元担への想いが強くなり過ぎてしまって、どうすればいいのか分からなくなってしまっていた時に、彼がいました。そう、それがのぞむくんでした。

 

ここから話すことは、私が見てきたもので、ちゃんと私が彼らを追ってきた訳ではないので、もしかしたら事実と違うこともあるかもしれません。そこは大目に見て頂けたら、と思います。

 

のぞむくんのことは、入所当時から知っていて。そのきっかけは小6(2007年)の時にMyojoで見つけた中山優馬くん。一人キラキラ輝いて見えた彼に、私は一目惚れでした(ただその後に行った関ジャニ∞のライブで、私は元担に堕ちてしまうわけですが)。それ以来優馬くんは、私の中で特別な存在になりました。

 

関ジュに興味を持ち始めたきっかけはもちろん優馬くんでした。そして出会った小6ののぞむくん。少クラの『関西Jr.にQ』でHey!Say!7WESTの中にいたのぞむくんを見たのが、初めて彼の存在をちゃんと意識した瞬間だったと思う(たぶん)。最初の印象は、小6なのに妙な落ち着きがあって、でもまだまだ慣れていないのがまるわかりのかわいい男の子。『こんな子がいるんだ』って初めて認識したのはあの時だったんじゃないかな。詳しくは覚えていないけれど。それから7WESTっていうグループに興味を持つようになって。7WESTというグループが大好きになった。

 

私は7WESTが大好きだったし、今でも大好きだし、悪い意味ではなく未だに恋しくなる瞬間があるくらいで。今まで出会ったどのジュニアのグループと比べても、7WESTはダントツにキラキラ輝いている王道アイドルグループだったなって思います。きらきらアイドルが大好きな私にとってはドストライクで…!本当に大好きでした。だからずっと、優馬くんには関ジュと、7WESTと活動して欲しいって思ってた。彼らの中でわちゃわちゃしてる優馬くんが大好きだったから。だから優馬くんがデビューして、優馬くんの7WESTとしての活動が曖昧な形になってしまって、ずっとヤキモキしてた。本当はこの人たちと一緒にやってほしいのに…!って。そんな気持ちはあったけれど、優馬くんがいようがいまいが7WESTっていうグループが本当に大好きだった。もちろん担当は別にいたし、副担だって優馬くんだったし、当時中学生、そして高校生だった私に、元担を応援しながら、優馬くんも応援して、そして関西が活動の中心の7WESTを応援する余裕なんてもちろんなかったのだけれども。だからお茶の間でした。1年に一度のin大阪を楽しみにして、何度も何度も同じ映像を見て、不定期である『関西Jr.にQ』を楽しみにして。松竹座のレポを漁って、一度は脚を踏み入れてみたい場所だってずっと憧れてた。現場に脚を運んだことはなかったけれど、そういう風にしてずっと7WESTの活動は追っていて、本当に本当に大好きな存在だったな。グループとして大好きだった。だから優馬くんとは別々の道を歩むことになってしまった彼らだったけれど、何故か意味もなく、7WESTがデビューしたら担降りするのもありかなって漠然と思ってた。その中だったら絶対に小瀧くんだなって。バレーユニ発表の2011年、彼らにもチャンスがあるって思ってたからちょっぴり期待してみたり。

 

そんな大好きだった7WESTに起きた忘れもしない2012年夏のあの出来事。優馬くんと6人とはもう別々の道を歩み始めたんだな、と受け入れ始めていた時に起きたあの出来事。6人が大好きで。6人としての7WESTが大好きで。2人のこと個人が、特別大好きだった訳じゃない。でも、6人の7WESTが大好きだった。個人が好きになってその人がいるグループを好きになるという形ではなくて、グループが好きになってその中にいる個人が好きになるという形で好きになったのぞむくん。だからもうここに降りることはないなって思った。その後の4人としての活動を否定するつもりはもちろんなくて。でもね、6人が、好きだったの。そこに空いた穴を見るのが怖くて、なんとなくそれからは距離を置いてしまった。松竹座のレポも見れなかったし、その後の2012年のin大阪も見れなかった。だからその年のDVDだけが残ってなくて。後から色々なツールを使って知った。彼らが抜けた上で、グループとしてどう活動していくのか、相当な覚悟を4人がしてあの舞台に立ったであろうことを。でもあの時の私にはそれを知ろうとすることが出来なかった。彼らは逃げなかったのに、私は逃げてしまった。今振り返ると一番の後悔。

 

4人で、"ふたりのためにも絶対デビューしよう"って約束して。デビュー出来なかったら、ふたりとも後ろめたい気持ちになっちゃうでしょ。

 

当時高一だった彼が、背負ったものは大きかった。でもそれを、彼は、彼らは背負って舞台に立ち続けていたのだなと。のぞむくんの10000字を読んだ時に改めて思った。だから、あの時私が逃げてしまったことは一番の後悔。

 

だけど、その後に行った優馬くんのMissing pieceの握手会に関ジュもいて。彼らを見て、やっぱり好きだなって思った。握手した記憶は優馬くんが圧倒的な割合を占めているのだけれども(笑)だからそこからは、また、少しずつ彼らを追い始めて。それでも、ここに降りようとは思わなかったし、正確に言えば思えなかった。ジュニア担の恐怖を知ってしまったから。

 

自担がもしかしたら明日突然辞めてしまうかもしれないなんて、自担が次の現場には居ないかもしれないなんて、そんな世界。私には無理だと思った。担当ではなかったけれど、そこにあると当たり前に思っていたものが急に居なくなってしまう恐怖を知ってしまったから。これが自担のいるグループだったら耐えられる訳がないな、と(あ、元担のグループもそれを経験しているけれど、私はその当時応援していた訳ではなかったので、その時の状況には想いを馳せることしか出来なくて)。もちろんデビューしたから絶対安泰な訳じゃない。色々なグループを見てきて、それは知っている。でも、やっぱり、ジュニア担にはそのリスクがより大きいと思ったから。ゆるく追って、ゆるく応援していこうと思った。ただこの人たちがデビュー出来たらなあと。

 

そして決まった関ジュの全国ツアー。謎選抜の浪速一等賞のレポを見た時は心臓が止まるかと思った。関西の中でなにかが動き出しているのだと思った。そんな中で『ANOTHER』があり、関西からデビューすることは確信に変わった。努力してきた人がみんな報われるわけじゃない。そこから漏れてしまう人だってもちろんいる。怖かった。冬松竹日程。何かを考えずにはいられなかった。受験生だった私にはどうすることも出来なかったけれど。

 

そして迎えたあの日。カウコン。テレビの前で、茫然とした。どうすればいいか分からなかった。ええじゃないか歌う4人を見て、全然ええくないわ!って言うことすら出来なかった。予備校であけおめでの様子を、特にのぞむくんの様子を知って、もう本当に落ち込んだ。そんなことしている場合じゃなかったけれど、落ち込んだ。だから、私はまた逃げた。だから2月5日のことはあまり憶えていない。たぶん、その日は第一志望の受験日で、それどころではなかったと思うけれど。どのような経緯で7人になったことを知ったかは、本当によく思い出せない。

 

受験が終わったら、元担一色だった。7人なってよかった、彼らがデビュー出来て良かったとは思ったけれど、それ以上はなかった。CDは買った。けどそれ以上はなかった。彼らが出ている番組は全部見た。けれどそれ以上はなかった。正直、彼らを応援する自信がなかった。7人でデビューした彼らを、7人のグループとして、本当にちゃんと見れるのかなって。それ以前にまず、もうどこにも降りないと決めていた。大学4年間の間にオタクを卒業するとしたら、それしかないって思ったから。だから、デビューしたからといって彼らに降りようとは思わなかった。

 

2014年は元担のグループの10周年で。彼らを必死で追い掛けた。楽しかった、純粋に。夏の野外が最高に楽しくて、この人たちの10周年を全力で追い掛けようと思った。だからツアーには出来るだけ行こうと思った。行く予定のなかった札幌にも行くことになった。その頃。

 

のぞむくんの10000字インタビューの存在を、知った。読んだ。衝撃を受けた。なんとなく漠然と考えたことはあって。高校卒業を一つの区切りにするのではないか、と。色々な人が言っているように、彼は賢い人だと思うから、聡明な人だと思うから。それに、みんな絶対に考えるよね、将来のこと。だけど、いざ、そうやって考えていたことを、ちゃんとした形で彼の言葉から知ることになったら。涙が止まらなかった。なんで。なんで笑っていたのかな。笑っていられたのかな。アイドルだから?けど、彼、まだ高校生だったんだよ?

 

もしデビューできるなら、ここ1、2年が勝負だなって思ったんです。もし、俺以外の人たちで関西Jr.からデビューするグループがあったら、やめようとも思ってましたし。B.A.D.のふたりや、濱ちゃんもいる。そこに誰かを加えたグループがもしデビューしたとき、そこに俺が入ってないなら…。そしたら、次はなにわ皇子やKin Kanの番なんで。そこに僕は入らない。チャンスは何回もこない。あってあと1回。だから、高校を卒業するまでにデビューできなかったらやめようって。

 

 どんな気持ちだったんだろう。私には全く想像のつかない世界。たかが高校1、2年の男の子。普通だったら部活して恋愛して青春して。もちろん、みんな将来のこと考えるよ?高2の終わりらへんからは、私だって大学受験について考え始めていたけれど。けど、今が大事じゃん、今を必死で楽しむだけじゃん。そうやってみんな周りが楽しんでいる時期に、彼はチャンスは何回もこない、なんて。そんなふうに、冷静に現実を見つめて。将来を見つめて。違う職業に就くとしたら美容師、だなんて、本当は、すごくすごく現実的な選択肢だったのかもしれないね。

 

みんなそうなのかもしれない。このことはのぞむくんだけに限らないのかもしれない。今、必死で夢を追いかけているジュニア達、歌って踊って笑って輝いているジュニア達みんな、こんなことを考えながらも笑っているのかもしれない、笑顔でいてくれるのかもしれない。そう思ったら胸が熱くなった。アイドルって本当に尊い存在だなあ、と。

 

これを読んでしまったからには、ジャニーズWESTのファーストライブに行かないと。そう思った。そんな風に考えていた彼が掴んだデビューという夢の切符。今、彼はどんな姿を見せてくれるのだろうか、どんな顔を見せてくれるのだろうか。正直お金に余裕はなかった。元担のツアーもあったから。でも、行きたい、行かなきゃ。そう思った。これを逃したら、私はもう、この人とは向き合う資格なんてない、そんな風にも思った、大袈裟かもしれないけれど。

 

そんな風に考えていた私だったけれど、それからの約2か月間は、元担だった。長年もう一度やってほしいと思っていたソロ曲を初日にやってくれた時は、もう、なにがなんでも入らなきゃ、と。必死で東京のチケットをかき集めた。名古屋にも行った。この時は見えていなかった、元担しか。担降りなんて、微塵にも考えていなかった。けれど。

 

年が明けた。ジャニーズWESTの横アリ公演初日。自チケ史上、最大級の神席だった。もう本当に。ファンサ、なるものも貰った。人生で2回目の。もちろん距離の近さはすごくすごく魅力的だった。元担のグループでは、ほとんどドーム公演しか知らなかったから。でも担降り、という言葉が本気でよぎったのは、そこじゃなかった。

 

2日目の二部。スタンドの上だった。席からしたら、絶対的に前日よりも悪い席。でも。終盤のバンバンで外周を走る彼を見た。外周を走って、飛び跳ねて、会場を煽る彼がいた。胸が熱くなった。どんなに双眼鏡を覗いても、鮮明な表情は見れなかった。だから、肉眼で彼を見つめた。それでもわかった。楽しそうにしている!こんなにも楽しそうにしている!全力で。この人は、いま、どんな気分なのだろうか。一年前に読んだ、あけおめでの彼は、一人で外周を走り回っていた。そんな彼が、いま、あんなに楽しそうに、外周を走っている!

 

担降り、という言葉がよぎった。ジャニーズWESTというグループの中で、彼はこんな表情をするのかと思ったら、もう、すごく愛しくて。だけど、降りる、という決断は、すぐには出来なかった。それはもしかすると、7年、という月日が私を引き留めていただけなのかもしれないけれど。でも。元担は私にとって、すごく特別な存在だったから。担降りをした今でも、根本にはそれがあって。だから、のぞむくんがそこを超えることはなくて。これから先も、超えることができるのかは、本当はよく分からない。けれど。

 

なぜだか彼なら大丈夫だと思った。1回しか入る予定のなかった団五郎に、いつの間にか4回も入ることになっていて。そこで見た彼の姿。私はまだまだ何も、のぞむくんについて知らない。当たり前だ、ただのお茶の間だったのだから。それがすごく楽しかった。この子はこういう表情をするのか!と。なにが心を動かしたのかはわからない。ただ、漠然と、この子なら大丈夫だと。

 

1月26日。私は担降りを決意した。正直、逃げもあった。というか逃げ、だったのかなとも思う。元担に対する重いオタクを辞めたかった。こんな感情のままでいいのかな。すごくすごく悩んだけれど、でも、それでも。

 

僕は、ドームで歌ってるとこ、よく想像してました。いっぱいのお客さんの前で、大歓声に包まれて歌ってる姿を。ドームで歌うってことは、デビューするってことじゃないですか。

 

この子に、その景色を見せてあげたい。この子をその場所に連れて行ってあげたい。元担には、もう、抱かなくなっていた感情だった。この人なら、もっと違う景色を見せてくれるはず…!違う場所に連れて行ってくれるはず…! そう思うことはあっても。だんだんと大きくなっていってしまう彼らに、恐怖さえ覚えたこともあった。彼らの夢を、心の底から後押しできなかった。でも今は。ジャニーズWESTに大きなグループになってほしい。それはとてもとても寂しいことだけれど、今の私は、彼らの夢を全力で応援できる気がする。

 

高校を卒業するまでにデビュー出来なかったらジャニーズを辞めようと思っていた彼が、先日、高校を無事卒業した。とてもとても尊いこと。これから先、のぞむくんがどんな姿を見せてくれるのか、しっかりと見届けていきたい。重いオタクを辞めるために逃げた先でまた重いオタクをしてしまっていてつらいけれど(笑)だからこそ今、担降りについて長々と書き記してしまった。