小さなじゅもん

こたきくんとか、ゆうまくんとか

自力で見つけよう 神様


横浜アリーナで迎えた記念すべきジャニーズWESTの1stツアー"パリピポ"の初日。そこで見たのぞむくんは何かに迷っているのか、悩んでいるのか、そんな風にわたしには見えた。

のぞむくんが努力してることは知っていた。だから次のツアーではどんな歌を聴けるのかなって、すごくすごく楽しみにしていた。でもその日ののぞむくんの歌は、全然のぞむくんの歌じゃなかった。上手いとか下手とか、音が取れてるとか取れてないとか、そういうことじゃなくて、あれはのぞむくんの歌じゃなかった。

キミは気にし過ぎじゃないかい?ってそう思った。変わりたいと思うことは大切だけど、気にし過ぎはよくないよ、って。

マイクを口元に持っていくとき、なんとなく、なんとなくだけど、分からないけれど、なんだかすごく不安そうな顔をしているように見えた。何かに臆病になっているように見えた。それはわたしが勝手にそう見てしまっていただけなのかもしれないけれど。歌い終わったあと、悔しい、って。そういう表情をしているようにわたしには見えて。

大事だよ。変わりたいって思うことは確かに大切だよね。でも変わりたいってそう思ってるなら、そんな自分に気付いているなら、もっともっと堂々としていればいいのにって。そうやって思ってくれているのなら、もっと堂々とマイクを持てばいいよって。技術の差は確かに今はあるかもしれない。でもそれでいいんだよ、って。変わりたいと、もっと上手くなりたいと根本の部分で考えてくれているなら、それだけで十分だから、そこに立つときにもっともっと自信を持って欲しいって。

いまの自分を、もっともっと認めてあげればいいのに!って思った。わたしが好きなのは、"いまの小瀧望"なんだよって。例え今ののぞむくんが他のメンバーと比べたときに技術的に劣っていたとしても、わたしにとっては"いまの小瀧望"だからこんなにも大切で、こんなにも愛おしくて、こんなにも尊いんだよって。

そんなことを考えながら迎えた大阪城ホールでの公演。正直すごく不安だった。またあんな顔をしていたらどうしようって。

でも違った。全然違った。『青春ウォーーー!!』で出てきた瞬間から分かった。今日は違う、と。全然違う表情をしてた。そしてその二日間、のぞむくんは最高に楽しそうだった。から私も最高に楽しかった。

歌も、違った。横アリでは気にし過ぎて、それがすごく悪い方向に向かっているように思えた。上手く歌わなきゃってそればっかり考えて歌ってる感じで。けれど、城ホでののぞむくんの歌は、確かにのぞむくんの歌だった。確かに多少は音を外す場面もあったけれど、すごく良かった、上手く言葉に出来ないけれど。やっぱりキミは気にし過ぎていたんだよ、ってそう思った。

きっとこれからも、経験値の差や年齢の差で、たくさんたくさん苦しむことになるんだと思う。悩まされることになるんだと思う。でもその度にきっとのぞむくんは、自分の手で、自分の力でそれを切り拓いてくれるはずだって、そう思えた。だから大丈夫だって。

わたしはのぞむくんには、端っこが似合うって思ってたし、今もどこかで思ってる。見慣れてる、っていうのもあるかもしれないけど。そこにいたのぞむくんは、すごくすごく輝いているように見えていたから。でもね、今回のツアーに入って思った。わたしはこの人に、何処にいても輝ける人になってほしいって。その場所が真ん中だろうが、端っこだろうが、前列だろうが、後列だろうが、何処にいても輝ける"小瀧望"になってほしいって。そしていつか、最年少・小瀧望ジャニーズWESTを引っ張っていく存在になってほしいって。『夢を抱きしめて』で先陣をきって花道を歩くのぞむくんを見ていてそう思った。

"俺は俺のままでいるし"っていうのぞむくんの言葉。それがどんな意図を持ってして発せられたのかはわたしには分からない。だけど、変わりたいと思っているのぞむくんが、それでも変わらないでいたい、いようってそう思ってくれている言葉なんだとわたしはそう思ったよ。変わってくのぞむくんが変わらないでいてくれたらわたしも嬉しい。

きっと負けず嫌いな彼は、これまでもそうだったように、これから先も悩んだり苦しんだとしても、それを言葉として伝えてくれることはほとんどないんだと思うけれど、だから勝手にこちら側がヤキモキして、心配してあれこれ考えてしまうんだと思うけれど、きっとのぞむくんは自分の手で世界を切り拓ける人だと思うし、自分の手で何かを手繰り寄せられる人だって、わたしは思っているから。




"自力で見つけてね、神様"