小さなじゅもん

こたきくんとか、ゆうまくんとか

中山優馬くんの一万字インタビュー



ジャニーズWESTの一万字インタビュー、最後の淳太くんのを読み終えて全員分読み終わりました。改めて全員分読み返してみて、私は中山優馬くんの一万字インタビューを読み返したくなりました。デビュー前の彼らの話を読んでいると、私はやっぱり、優馬くんのことを思い出してしまうんです。私、いま小瀧くん担当ですが、なんだか優馬くんの一万字インタビューの感想を書きたくなったので、優馬くんの一万字の感想を書きたいと思います。

 
 
私、優馬くんにはずっと、関ジュと、7WESTと活動してほしいって思ってたんです。彼らの中にいる優馬くんが大好きで。だけど、一人だけ違う衣装を着て、7人横並びのはずなのに、彼だけがセンターで一人推されてるの、ほんとはすごく嫌だった。横並び一列で、みんなと同じ衣装を着て、同じグループの一員としてステージに立っている姿を、ずっと夢見てた。
 
 
大阪のコたちと、いっしょに、やりたいなって思ってたときは特に。"俺はエリートじゃない。特別扱いしないで"って、ずっと思ってて。全員と同じ立ち位置で勝負したいって。

 

だから、B.I.Shadowとデビューした時も、NYCとして活動していた時も、ずっと、ずっと彼の居場所を、ちゃんとした居場所を作ってあげたいって思ってた。なんだかそこには、優馬くんの居場所はない気がしていて。だからといって、関西にも彼の居場所はない気がしてた。優馬くんだけが特別な扱いされていて、大阪に帰ってきた中山優馬〜みたいな扱いが、すごく嫌だった。彼の居場所はどこなんだろう。彼に居場所をつくってあげたい。ずっと、ずっとそう思ってた。だけど。

 
 
山田くんと知念(侑李)くんは、Hey!Say!JUMPでデビューもしてる。なんか寂しいっていうか、いろいろ思いましたね。
ただ、JUMPのファンや、JUMPのメンバーへの申しわけなさは、ずっとあって。でも、そういう世界なんだって思い込んで。自分のコピーロボットがステージでがんばってるみたいな感覚があったっていうか。なんかホント、パーマンな気分でした。
東京でグループ組み始めて、B.I.Shadowとだったり、NYC boysだったりしてるときは、大阪のコたちとやりたいってずっと思ってました。言えなかったですけどね。

 

あ、この人、自分のいる場所を否定してたんだ、って思った。そんなの想像に過ぎないけれど、でも、きっとこの人は自分のいた場所を否定してたんじゃないか、と。でもそれってすごく悲しいことじゃないですか。自分でも自分の今いる場所を否定するなんて。そう思ったとき、私は気付いたんです。あ、私はあの頃、きっと優馬くんのいる場所を否定していたんだな、と。それに気付いたら、後悔しかなくて。なんでだろう。なんで私だけでも、あの頃優馬くんのいた場所を、肯定してあげられなかったんだろう。なんでだろう。そう思った。知ってた。JUMP担から、優馬くん、よく思われてなかったってこと。優馬くん、やっぱりずっと気にしてたんだよね。二人には帰る場所があること、ずっと分かってて、ずっと気にしてたんだね。

 

今なら言えるのに。優馬くんのいた場所に、間違いなんて一つもなかったって。優馬くんが歩いてきた道に、間違いなんて一つもなかったって。

 

関西のときのこと、B.I.Shadowとのこと、NYCのこと、その全部があって、今のソロがある。全部がつながってる。
過去のできごとも、人との出会いもつながってく。過去の積み重ねが今だから。だから今をがんばるしかなくて。歩いてきた道も、出会いもムダにしたくないんで。

 

きっと優馬くんは、その時与えられた場所で、必死にただ必死に頑張ってきたんだ。だからこそ、今がある。今を否定するってことは、過去を否定することで。過去を否定するってことは、今を否定することで。私はもう絶対、この人のいる場所を否定したりなんてしない。大好きな人の今いる場所を否定するのって、すごく苦しいことだから。

 

何年か前かな。もう大阪のコといっしょにやるべきじゃないってことも考えたんですよ。おごりや傲慢に聞こえるかもしれないですけど、もし僕がいっしょにやったら、当時の状況を考えると、僕がセンターに立つことになったと思うんです。それじゃ、みんなが1コ下に見える。それはよくないよ。だからもう戻るべきじゃないなって。正直、事務所から"大阪のコと……"って話が、あったこともあるんです。でも、"それはやらない"って。もしかしたら彼らにとって残酷な判断だったかもしれない。でもあんな頑張ってる人たちを、下の存在にしてまで、いっしょになんかできない。

 

ずっと思っていた。優馬くんには関ジュと活動してほしい。でも私はある時、気付いてしまった。優馬くんが、関西とはもうやるべきじゃないって気付いたみたいに、私も気付いたんだ。あ、もうここは優馬くんの立つ場所じゃないって。そのことに気付けた時は、とても苦しくて、悲しくて。気付いてしまったからこそ思ってた、もし関ジュとデビューしていたら。でもそんなの、私が間違ってた。今ならそう、言えるから。

 

ーー厳しい道を歩まされたって、事務所を恨んだことはない?『まったくないです。全然。感謝しかないです。』

 

正直、私は事務所を恨んでます(笑)ずっと恨んできました(笑)優馬くんにグループを与えてあげなかったことも、事務所に振り回され続けたことも。でも、その経験があって、今の優馬くんがあるなら、それは絶対否定すべきことじゃないし、優馬くんがその経験を糧にしてるかぎり、私は絶対にもうそれを否定したりなんてしたくない。

 

いい経験をさせてもらったなって。あのふたりは、本当に能力もポテンシャルも高いですから。いっしょにできたことが糧になってますし、誇りです。

 

いまそうやって言える、優馬くんが、ただただ素敵だなって。そう思うんです。大好きなんです、この人が。

 

だって、仲間も、支えになってくれる人も、ファンの人たちもいる。僕はひとりじゃない。

 

私も、今はそう思えるんです。前は優馬くん、どこにいてもひとりぼっちに見えてたというか。でも今はソロとして活動していても、ひとりじゃないというか。彼が今まで出会ってきたたくさんの人がいて、かつての仲間がいて、今の優馬くんを支えてくれる周りの人がいて、かわいがってくれる先輩がいて。そしてジャニーズWESTのメンバーがいて。

 

私、いまの優馬くんとWESTのメンバーとの距離感が大好きなんです。もちろん、いっしょにやってた頃のことを想うと、未だにやっぱり色々考えてしまう部分もあるし、一筋縄ではいかないことばっかりだけど、今別々の場所で戦っている彼らの関係っていうか、そういうのを大切にしたいなって。

 

だから、ジャニーズWESTのデビューって心からうれしくて。おめでとうって。みんな、"やめるかも"って悩んでたから。僕は高校卒業のタイミングで大阪を離れたけど、やっぱりみんなすごく迷ってて。"このままやっても……"って。実際去っていった人もいる。それでも踏みとどまったのが、いまのジャニーズWESTのメンバーだから。

 

いつか、彼らがまた同じステージに立った時に、違う道を歩むことになった彼らがどんな姿を見せてくれるのか、怖い気持ちももちろんあるけど、すごくすごく楽しみで。その姿を見た時に、私、きっと心の底から優馬くんと関西が別々の道を歩むことになったこと、受け入れられる気がするというか。

 

エリートと呼ばれる中山優馬の虚像を追いかけて、いつか追い越そうとしている最中なんです。

 

中山優馬中山優馬を超える時に、彼が見る景色は、彼が見せてくれる景色は、どんなものなのかな。今からすごく楽しみです。